俳句と書を頂戴しました

2月の坐禅会でいただきました俳句です。いつも池尻の笠〇様に丁寧に清書をしていただいています。誠にありがとうございます。福泉寺駐車場入り口の掲示板に毎月更新をさせていただいています。こちらの作品は、1月に開催しました坐禅会とその後の書初め会での出来事を詠われています。
 作者である方も、色紙に力強く『禅』と書いていただきました。『禅』とは何か。色紙に書かれた字を拝見しながら改めて考える次第です。
 以前にも掲載させていただいた事があるかもしれませんが、現在の臨済宗は白隠禅師のお力無くして宗門は保たれていないと申し上げても過言ではありません。『動中の工夫は静中(じょうちゅう)の工夫より百億千倍す』と申されています。ただ坐禅する事だけが“禅修行”ではない。日々の仕事や農作業などの身体を動かす事も修行の一環なのだということです。つまり“生きている”事が禅修行なのでしょう。
 ただ、やみくもに生きるだけでは畜生と変わりません。人間は動物と違い工夫(考える力)があります。お釈迦様が大切にご説法された“智慧”。その力を人はを持つ、あるいは見つけだす力を備えております。人対人だけではなく、全ての衆生を救い出す力を人間は持って生まれてきているのではと考えます。
 今回は、頂戴しました作品一字一字に力が込めてあり、字を拝見するごとに心を打たれました。本当にありがとうございました。                      合掌