山野町に隕石?(火の谷探索)№1

山野町にはたくさんの伝説があります。その中は、その昔東ノ免(山野町の地域名称)に隕石が落ちてきた。その石は今も熱を発しており積雪時にもその石の上には雪が積もらないという話です。
 大変興味深い話です。実際この昔話はつい最近まで語られてきましたが、現在では谷の名称は火の谷と知っているが、その話は聞いたことが無いという方や、この地域でお住まいの方でも谷の名称を知らないという方が多くなってきました。伝説にいわれる付近に大きな石があるという情報を得ておりましたので、早速有志の方にお集まりいただきまして隕石探索計画を検討することにいたしました。

伝説では、
 ①隕石が落ちてきたから“火の谷”と呼ばれるようになった
 ②昔、米山山頂には炭焼きをする際に炭焼き窯を作るのに最適な石があり、採取に行かれていたことから、火の谷と呼ばれるようになった。その場所は不自然なくぼみになっていて、不思議とその場所だけに固い石が散乱している。
 など、地域の方に伺うと色々なお話を伺うことができました。また、②の所説では同様の石が、岡山県高梁市にある弥高山にもあると聞きました。弥高山は現在休火山です。その昔、弥高山が爆発した際に山野町東ノ免に噴石が飛んできたのでは?とのご意見もありました。この②の説については、すぐに米山山頂に行き、現地を確認しその付近の石を採取し、また後日弥高山に行き同じく石を採取しました。米山で採取した石は固く割ってみると切り口が真っ黒。弥高山の石は断面が黒でありますが、石が柔らかくすぐに割れる石でした。同じ石ではないように思います。

 本日お集まりいただきました皆様と一緒に、探索の計画を練りました。②番目の説については、火の谷と呼ばれる場所とは異なる為、現地確認をすることとし、①番目の説について探索を開始することで話し合いを行いました。まずは、場所の確認と大きな石がある場所へどのようなルートで行くかを航空写真を見ながら検討しました。米山山頂から下るルートか、それとも火の谷の沢(道無き道です)を登っていくか。

皆さん真剣に話合いをしていただいてます
右が米山で採取した石。左は弥高山の石です。

参加者より、山頂から下るのは大変急こう配で危険なため、東ノ免から登山しながら場所を探索しようという結論になりました。2月23日(祝)13時より探索を行います。ご興味をお持ちの方はご参加下さい。山野伝説を解明しましょう!!探索ご希望の方は、福泉寺に参加希望のご連絡をお願いします。(集合場所をお知らせします)
 また、この計画の進捗状況はホームページで公開させていただきます。楽しみに次回の結果をお待ちください。また、採取した米山山頂の石については、世良先生に有識者をご紹介いただき、石の鑑定をお願いする予定です。

打合せの後に、参加者と米山山頂にある②説の石を見学に行きました。

参加者の皆様お疲れ様でした
険しい山を登りました
参加者で石を確認しています