福泉寺のカヤ

広島県天然記念物  福泉寺のカヤ  昭和28年10月20日指定

 宮城県以南の太平洋側を原産とするイチイ科の常緑針葉樹。韓国の済州島にも分布するが、屋久島より南には見られない。成長は遅いものの樹齢が長く、種子から採取する油を燈明に用いたため、各地の神社仏閣等に巨木が残る。樹高約26メートルの巨木でしたが、平成4年に落雷のため上部12メートルが折れ樹勢が衰えてきました。これ以上の衰えを抑えるため、折れた先端に現在は甕を被せ、水が入らないように対策をしています。

 夏にかけてたくさんのカヤの実がつきます。古くはカヤの実から食用油を取ったり、実を煎ってはおやつ替わりに食していたようです。油は大変な高級油として使用されていたようです。

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広島県の文化財 – 福泉寺のカヤ – 広島県の文化財 | 広島県教育委員会 (hiroshima.lg.jp)