4月22日11:00頃より福山市経済環境局観光振興部文化振興課より、広島県天然記念物に指定されています福泉寺カヤの木の現状調査に来られました。福泉寺カヤの木は平成4年の落雷により先端12メートルが折れ、その影響で樹勢が衰えています。この度は樹木医の方と共に調査に来られました。色々なアドバイスを頂戴しました。これからも福泉寺のシンボルとしてカヤの木があり続けるには、やはり手を加えていく必要があります。また、樹木医の先生より言われた「これは自然に生えている木ではなく、植樹されたものだと推測できる」という言葉です。もしかしたら開山春海和尚が400年前に寺門繁栄の願いを込めて植樹されたカヤの木とするならば…。なおさら大切に手を加えていく必要があると思います。
今回の調査で今まで疑問に思っていたことを質問しました。
①現在でも成長しているのか?・・・・・現在でも幹は太く成長している。
②急を要する状態であるのか?・・・・・現状ではまだ急を要するところまでは衰弱していない。
③昨年はたくさんのカヤの実が付いたが、元気な証拠なのか?・・・木がたくさんの実をつけるのは、子孫を残そうとして無理をしている事があるので、衰弱化に向かっているかもしれない。
④折れた先端には甕を置いているが対策的には良いことなのか?・・・湿気が切り口に悪い影響を及ぼすので、空気に触れて乾燥できるように改善した方がよい。
樹木医の先生からは、傷んだ部位の樹皮の除去(シロアリ対策)、根の土壌改良などの提案をいただきました。これからは、カヤの木がこれから数百年と元気な姿で成長していけるように、少しづつですが改良を加えていきたいと思った次第です。